旧ビックリマン第5弾のヘッド「サタンマリア」は、悪魔側の次界創造主として登場した、シリーズ初の女性ヘッドで何度か姿を変えている事を覚えている方も多いでしょう。
そのサタンマリアが、物語の終盤で天使になったことをご存じでしょうか。サタンマリアはワンダーマリア、マリア・ショウと姿を変え、旧19弾で聖心に目覚めた天使「シヴァマリア」となり、ヘッドロココとともに聖魔和合を成し遂げます。シールブームのピークを過ぎてからの展開なので、知らないという方もいるかもしれません。悪魔として生まれたサタンマリアが、なぜ天使へ転じることができたのか。その鍵は、母・魔胎伝ノアから受け継いだ因子にあると考えられています。
さらに後年の「ひかり伝」シリーズでは、サタンマリアのルーツにあたる「氷ミコ」が、「ルーツ伝」では誕生前夜の姿「サタンマリアB」が描かれました。
魔肖ネロの系譜と同じく、サタンマリアの物語も旧ビックリマンよりもっと過去へと繋がっています。
第一部 旧ビックリマン|悪魔ヘッド・サタンマリアが天使になるまで
旧5弾で悪魔ヘッドとして登場したサタンマリアは、旧19弾で天使シヴァマリアになります。直接のきっかけは、ロココの説得と、七神帝が残したアイテムの聖なる理力でした。ただしそれだけでなく、もともと聖へ転じる因子を持っていたからだと考えられています。その因子は、母・魔胎伝ノアが宿していた聖なる心(源層界存心)から受け継いだものかもしれません。
第一部では、サタンマリアから順に、悪魔から天使へのサタンマリアの変遷をたどっていきます。

サタンマリア
旧5弾ヘッド

サタンマリアは、旧10弾の悪魔ヘッド・魔胎伝ノアが魔狂期に産む悪魔の卵「悪球」の中でも、より魔性の強い悪和合球から生まれました。同じ頃に天聖界で生まれた聖フェニックスと対になる、悪魔側の次界創造主で、シリーズ初の女性ヘッドです。全体のデザインはコウモリがモチーフです。
母ノアは、魔狂期を過ぎると聖なる心(源層界存心)を併せ持つ「ノアフォーム」の姿に戻ります。悪魔の母が聖なる心も宿していたことが、のちのサタンマリアの天使化の鍵になったと考えられます。
超念魔で悪魔たちを操ったサタンマリアは、配下の6悪魔とともに天聖界へ乗り込み、老天使たちが守る6つの聖球(光・動・霊・遊・夢・豊)を強奪します。聖球の力を取り込んだサタンマリアは、天使の聖心を魔炎で溶かすほどの力を得ました。本来は天使の力である聖球を自らの力に変えられたことは、後の天使化を暗示しているとも読めます。

実はこの時点のサタンマリアは、まだ正式な悪魔ヘッドではありませんでした。ヘッドの証である頭上の星が、あえて描かれていないのです。また、誕生したときから魔界の主導権をめぐってスーパーデビルとは険悪な関係にありました。
ちなみに、「サタンマリア」という名前は、現実にあるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(イタリア・フィレンツェ)がヒントです。コロコロオンラインの連載「ビックリマン伝説シール誕生秘話」第16回で、反後四郎さんが明かしています。
ワンダーマリア
旧11弾ヘッド

ヘッドロココに敗れた母ノアから、最後に残りのパワーを与えられて変身した、サタンマリアの最強形態です。頭上には「マリアヘクサゴン」が浮かび、ついに真の悪魔ヘッドとなりました。6聖球は剣に組み込まれて「6聖球ソード」となり、天使を悪魔に変えるパワーも手に入れています。また、装備の「バットキャッチ」は、何者かと謎の交信を続けている次界発見アイテムとされています。その交信相手として描かれているのは、魔肖ネロのシルエットです。

その力で、創聖使とともにアリババ神帝に魔洗礼を施して「ゴーストアリババ」に変え、神帝たちと戦わせました。次界第1域の次動ネブラでは、王女ヘラを魔洗礼で洗脳してダークヘラに変え、魔要塞「魔幻型」を建造させます。この魔幻型で復活したのが、魔肖ネロの因子を受け継ぐデカネロンでした。サタンマリアは結果として、ネロ因子の復活を導いたことになります。

ワンダーマリアはスーパーデビルに従わず、独自に戦力を広げていきます。一方、ヘッドロココへの復讐を誓いながらも、シールの物語の中で二人の因子が出会うのは、ずっと先の聖魔和合の頃でした。
マリア・ショウ
旧18弾/創天紀

次界最後のエリア・久遠域へ向かうため、七神帝は虹層球に突入し、自らの理球を昇華させて消滅しました。その影響でワンダーマリアの6聖球も消滅し、パワーダウンした姿が「マリア・ショウ」です。6聖球を失った時点で、サタンマリアは魔界ヘッドの座から失墜しました。

力を失ったサタンマリアは、スーパーデビル派との内紛で処刑寸前まで追い込まれます。からくも逃げ出したものの、傷ついたまま、七神帝がかけた虹の架け橋「アーチ道」の上をさまようことになりました。
シヴァマリア
旧19弾ヘッド/創天紀

ロココの説得と、七神帝が残したアイテムから聖なる理力を受け取り、聖心に目覚めたサタンマリアの姿です。悪魔として生まれたサタンマリアは、ここで天使シヴァマリアへと生まれ変わりました。全身は念魔の再汚染を防ぐ聖箔アーマなどの聖なる装備で覆われています。
久遠域での最終決戦では、シヴァマリアが敵将スーパーデビルに止めを刺しました。これにより悪魔を縛っていたブラック戒律が消滅し、天聖界・天魔界・天地球すべての戦いが終わる聖魔和合が実現します。
サタンマリアが天使になれたのは、ロココたちの協力だけでなく、もともと聖へ転じる因子を持っていたからだと考えられています。その因子とは、母ノアフォームが宿していた聖なる心だったのかもしれません。
FuzzyM.R
旧19弾/創天紀

聖魔和合を成し遂げたシヴァマリアとロココが、ひとつになった姿です。聖神ナディアが聖魔和合の象徴として誕生させたとされ、ロココとともに源層界へ昇ったと説明されています。名前の読み方には2通りの解釈があります。
ピア・マルコ
旧19弾ヘッド/創天紀

聖魔和合後の次界に生まれた、天使でも悪魔でもお守りでもない新しい存在「次代」のひとりです。FuzzyM.Rの子ともいうべき存在で、ヘッドロココとサタンマリアという天聖・天魔両ヘッドの力を受け継いでいます。
マルコはのちにアレキサンマルコへと成長し、表層界・次界・曼聖羅を新河系としてまとめ上げます。悪魔の母から生まれたサタンマリアの因子は、こうして新しい時代の王へ受け継がれていきました。

第二部 ひかり伝シリーズ|描かれたサタンマリアの起源
ひかり伝シリーズとは
ひかり伝シリーズは、旧ビックリマンよりはるか前の時代を描いたシリーズです。旧ビックリマン第1〜31弾に登場するキャラクターたちの「ルーツ」を描く物語として位置づけられています。続く「ルーツ伝」では、あらゆる時間と空間に通じる源層グレートサラオを舞台に、旧ビックリマンのキャラクターが誕生する直前の姿が描かれました。
第二部では、サタンマリアの起源にかかわるキャラクター4体を紹介します。気光子氷ミコの因子が、母・魔胎伝ノアを経てサタンマリアBに宿り、旧5弾のサタンマリアとして誕生した。そう読める流れを、順にたどります。

気光子氷ミコ(ひみこ)

ひかり伝IIに登場した「光子」のひとりです。RGB超聖使の抜け殻から生まれた曼9聖、その影響で天空の星座となった宙聖座、さらにその輝き「聖光子」を受けて、三人の光子が生まれました。氷ミコは、宙聖座のひとり聖乙女ニケの聖光子に、曼9聖ミロクの青赤球の力が加わって生まれた光子と考えられます。
ひかり伝II
三人の光子は、それぞれ白(真白域)・黒(真黒域)・どちらにも属さない道へと分かれました。飛光子天○が聖フェニックスのルーツとなったのに対し、真黒域の戦士となった氷ミコは、サタンマリアのルーツにあたると考えられています。
旧ビックリマンで対になる次界創造主、聖フェニックスとサタンマリア。そのルーツもまた、同じ光子から白と黒へ分かれていたことになります。後年のアニメでも、氷ミコはサタンマリアのルーツとして重要な役割を担いました。
魔ブリザドーベル
ひかり伝おとぎ

氷ミコが騎乗する悪魔です。世界樹のようなエリア「曼樹羅」の内部を冷やして真黒域の勢力を広げ、新たな因子「羅因」の誕生を抑えようとしているとも読めます。
ひかり伝IIのころよりも表情が険しくなった氷ミコの姿からは、真黒域の影響が深まっていく様子がうかがえます。氷の力と真黒の力。この二つは、のちのサタンマリアへつながる要素だと考えられます。
魔肖デカネロ
ルーツ伝/時転紀

魔果ザクロックの熟汁で実像化し、源層グレートサラオで「魔偶魔胎妃」に育ったとされる、ネロ系の母体です。旧14弾デカネロンのルーツにあたります。魔肖ネロの系譜でも紹介しましたが、サタンマリアの系譜にもかかわる重要な存在です。シール裏書には次のようにあります。
ザクロック熟汁で実像化したデカネロはGサラオで魔偶魔胎妃に成育!?Bイルリサット層から射出因子を魔偶炎で魔転換
裏書のイラストには、ヘビの横に魔肖ネロが描かれています。Bイルリサット層は、源層グレートサラオを生み出した3つの層のひとつで、黒い氷河の層とされています。デカネロが魔偶炎で「魔転換(デビルチェンジ)」した射出因子が何を指すのか、裏書は明かしていません。氷ミコの因子を指しているのではないか、という見方があります。ただし、裏書に氷ミコの名前は出てこないため、確定した設定ではありません。もしそうなら、氷の因子は魔の炎で転化され、次に紹介するサタンマリアBへ受け渡されたことになります。
ルーツ伝でのこの交わりは推測の域を出ません。一方、旧ビックリマンでは、ワンダーマリアが建造させた魔幻型のパワーで、ネロ魔身がデカネロンとして復活しています。ネロとサタンマリアの二つの系譜は、物語の中ではっきりと交差しているのです。

サタンマリアB(ブレイク)
ルーツ伝/時転紀

旧5弾で誕生する直前の、サタンマリアのルーツの姿です。母・魔胎伝ノアが産んだ悪和合球に包まれた、幼いころのサタンマリア本人と考えられます。シール裏書には次のようにあります。
源層グレートサラオは悪魔の揺籃!?ゆらり悪和合球が浮き沈み魔偶炎勢い増す魔狂期が始まり超念魔ウェーブが荒れ狂う
裏書の文にノアの名前はありませんが、イラストの中央に描かれているのは魔胎伝ノアです。そのまわりには悪和合球が浮かび、文にも悪和合球、魔狂期、超念魔と、旧ビックリマンの魔胎伝ノアとサタンマリアを象徴する言葉がそろっています。サタンマリアを宿した悪和合球は、この源層グレートサラオで育ち、誕生すべき時代へ送り出されたと考えられます。
注目したいのが「魔偶炎(まぐうファイヤー)」という言葉です。魔偶炎は、魔肖ネロが右手に持つ松明の炎で、裏書のイラストの左下にもこの松明が描かれています。そしてこれは、魔肖デカネロが射出因子を魔転換したときの炎と同じ名前でもあります。デカネロの魔偶炎で転化された因子が、サタンマリアBの悪和合球に宿ったのではないか。二枚の裏書を並べると、そう読む見方もできます。しかも、デカネロの裏書にはネロ本人が、マリアBの裏書にはネロの松明が描かれています。ただし、裏書そのものにはその関係は書かれておらず、あくまで推測です。

まとめ|サタンマリアの因子はどこから来て、どこへ向かったのか
最後に、ひかり伝シリーズから旧ビックリマン第19弾までのサタンマリアの系譜を、時系列で並べ直します。
| 時代・弾 | キャラクター | 出来事 |
|---|---|---|
| ひかり伝II | 気光子氷ミコ | 真黒域の戦士となる。サタンマリアのルーツ |
| ひかり伝おとぎ | 魔ブリザドーベル | 氷ミコが真黒域の勢力拡大に動く |
| 時転紀 | 魔肖デカネロ | Bイルリサット層からの射出因子を魔偶炎で魔転換 |
| 時転紀 | サタンマリアB | 源層グレートサラオの悪和合球で魔狂期を迎える |
| 旧5弾 | サタンマリア | 悪和合球から誕生し、6聖球を強奪 |
| 旧10弾/乱天紀 | 魔胎伝ノア | ヘッドロココに敗れ、サタンマリアに力を託す |
| 旧11弾 | ワンダーマリア | 真のヘッドとなり、ゴーストアリババや魔幻型を生む |
| 旧18弾/創天紀 | マリア・ショウ | 6聖球を失い、魔界ヘッドから失墜 |
| 旧19弾/創天紀 | シヴァマリア | 聖心に目覚め、スーパーデビルを倒す |
| 旧19弾/創天紀 | FuzzyM.R | ロココとひとつになり、聖魔和合の象徴となる |
| 旧19弾/創天紀 | ピア・マルコ | ロココとシヴァマリアの力を受け継ぐ次代が誕生 |
サタンマリアの系譜は、性質の異なる3つの流れに分けて見ることができます。
母体の系統は、魔胎伝ノアからサタンマリアB、サタンマリアへ至る流れです。悪魔の母ノアが産んだ悪和合球から、サタンマリアは生まれました。
氷の因子の系統は、真黒域の戦士・気光子氷ミコから始まる流れです。その因子がBイルリサット層から射出され、魔肖デカネロの魔偶炎で魔転換されて、ノアが産んだサタンマリアBに宿った、という見方があります。裏書に氷ミコの名前は出てこないため、確定した設定ではなく、推測の域を出ません。もしそうなら、ここで魔肖ネロの系譜と交差します。旧ビックリマンでは、ワンダーマリアがネロ魔身をデカネロンとして復活へ導いており、二つの系譜は物語の中でも交わっています。
聖心の系統は、ノアフォームが宿していた聖なる心から、シヴァマリア、FuzzyM.R、そしてピア・マルコへ続く流れです。
悪魔の血統と真黒のルーツを持ちながら、その内側には最初から聖なる心が混ざっていた。生まれた卵の名に「和合」の二文字が入っていたように、サタンマリアは聖魔和合へ向かう運命を背負った存在だったのかもしれません。
補足メモ
悪和合球
魔胎伝ノアが産む悪球のひとつで、その中でもより魔性の強い卵です。サタンマリアはここから生まれました。サタンマリアの装備には、聖気をガードする謎の被膜球「和合ボール」があり、シヴァマリアの紹介文にも「聖誕の和合球力がブラック超念魔を砕く」とあります。悪魔の卵の名に「和合」の文字が入っていたことは、後の聖魔和合を予告していたとも考えられます。
魔狂期
魔胎伝ノアが周期的に悪球を産み出す時期です。サタンマリアBの裏書にも「魔狂期が始まり」とあり、サタンマリアの誕生がこの時期にあたることがうかがえます。
源層界存心
ノアフォームに宿る、源層界に由来する心です。ノアフォームは「源層界存心と魔性」がよみがえった姿とされ、魔性磁輪で悪魔の心を、源層磁輪で源層期の理力をそれぞれ制御しています。悪と聖の両方を抱えたこのバランスが、サタンマリアの天使化につながったと考えられます。
6聖球と老天使
6聖球を持っていたのは、天聖界の六聖域に住む桃源如来・超法師・宝玉神・くさび打王・常緑神・聖岩固の6人の老天使です。サタンマリアは砂地獄を仕掛けて聖球を奪いました。老天使の聖球がサタンマリアに奪われる展開は、シールのストーリーにつながりを持たせるために考えられたものでした。
ルーツ伝では、聖岩固・常緑神・超法師などが、源層グレートサラオで若神子のルーツを育てる守護神「スピルーツ」として登場します。またひかり伝おとぎには、6人の老天使を思わせる「6福神」が登場し、そのひとり桃源福神アキノアにはノアフォームの進化体とも見える「魔性ノアムーン」の要素が含まれているという見方があります。聖球の持ち主とサタンマリアの母は、遠い過去で交わっていたのかもしれません。
ヘッドの証がないヘッド
第5弾のサタンマリアには、ヘッドの証である頭上の星(ペンタゴン)がありません。これは付け忘れではありません。コロコロオンラインの連載「ビックリマン伝説シール誕生秘話」第28回で、反後四郎さんは、主人公のライバルであるサタンマリアはいずれパワーアップして登場すると見越して、あえて付けなかったと語っています。第11弾のワンダーマリアで頭上に星が付いたことで、「真のヘッドになった」ことが強調されたわけです。
コウモリのモチーフ
サタンマリアの全体のデザインはコウモリがモチーフです。ワンダーマリアの装備には「バットキャッチ」があり、母ノアフォームも聖気を吸い取って飛ぶ魔獣「魔守護バット」を身につけています。ルーツ伝の魔肖ネロンの裏書にも「魔極バット」が登場し、コウモリはサタンマリアとノア、そしてネロ系をつなぐモチーフといえます。
バットキャッチの交信相手
ワンダーマリアの装備「バットキャッチ」は、何者かと謎の交信を続けている次界発見アイテムと説明されています。説明文では相手を「何者か」とぼかしていますが、当時の装備図解では、バットキャッチの先に魔肖ネロのシルエットが描かれていました。ワンダーマリアがネロ魔身の復活を導いたこと(魔幻型とデカネロン)と合わせると、魔肖ネロとワンダーマリアは離れた場所で通じ合い、影響を与え合う関係だったと考えられます。
魔洗礼とゴーストアリババ
ワンダーマリアは、母ノアから天使を悪魔化するパワーを受け継ぎました。魔穴に落ちたアリババ神帝は、ワンダーマリアと創聖使から魔洗礼を受け、悪魔ヘッド「ゴーストアリババ」に変えられています。アリババはのちに聖弾流で元に戻り、七神帝のひとりとして消滅しました。詳しくは騎神アリババの進化と闇落ち末路で紹介しています。
魔幻型とデカネロン
次動ネブラの地中にある巨大エネルギー体「源祖球」とつながった魔要塞です。ワンダーマリアの命を受けたダークヘラが建造しました。魔幻型のパワーで、魔肖ネロの因子を受け継ぐネロ魔身がデカネロンとして復活します。さらにワンダーマリアは天魔界から参謀の魔魂プタゴラトンを呼び寄せ、捕らえたヤマト爆神を魔洗礼で悪魔化しようとしました。最後は洗脳の解けた王女ヘラによって魔幻型は停止します。
すれ違い続けたロココとサタンマリア
聖フェニックスとサタンマリアは、同じ頃に生まれ、ともに次界創造主として崇められた存在です。しかしシールの物語では、二人の因子は長いあいだ交わることがありませんでした。お互いの因子が出会うのは、次界のはるか先、久遠域で聖魔和合を迎える頃です。
シヴァマリアの装備
シヴァマリアは「惑星珠に照らし救われたマリアは無魔渡澄相に変貌する」とされます。主な装備は次のとおりです。
- 惑星珠:大聖事が起こるとシヴァマリアに吸い込まれて消える
- おかめのわ:新創子を守護するリング
- 12次創聖衣:シヴァマリアを創体化へチェンジさせる
- 聖箔アーマ:魔染を消し去り、念魔の再汚染を防ぐ
- 希光扇:聖球の輝きを増し、大聖事の予兆に応える
FuzzyM.Rの読み方
ロココとシヴァマリアの合身体は「FuzzyM.R(ファジーマリアロココ)」、つまりマリアとロココの頭文字と説明されることがあります。一方で、シールの表記は「Fuzzy MR.」で、ピア・マルコが次界に現れたときの姿「ファジーミスター」とする説明もあります。ルーツ伝の「FuzzyMR./シヴァマリア ラファエロココ」の裏書は「超理魔力主互いに融合一になる!!久遠ザハートにMR.誕生」です。
Bイルリサット層
ルーツ伝の大聖ハートタングートの裏書には「原層界への3層WレンソイスBイルリサットバサラストRが共振動惹起によりGサラオ造起!!」とあり、Bイルリサットは源層グレートサラオを生み出した3つの層のひとつです。同じく聖フェニックスのルーツである聖フェニックスSの裏書には、バサラストRと生育層グレートサラオの名が見えます。聖フェニックスのルーツがバサラストRと、サタンマリアのルーツがBイルリサットと結びつくとすれば、二人の次界創造主はルーツ伝でも対になっていると考えられます。
魔偶炎と「魔偶」の名
「魔偶」は、ネロ系とサタンマリア系の両方に現れる言葉です。魔肖ネロは「魔偶王」、デカネロンは「魔偶妃」と呼ばれ、ノアフォームは次の魔狂期にノアの顔を覆う「魔偶マスク」を持っています。ルーツ伝ではサタンマリアBと魔肖デカネロの裏書に、そろって「魔偶炎」が登場します。魔偶炎(まぐうファイヤー)は、魔肖ネロが右手に持つ松明の炎です。サタンマリアBの裏書では、文だけでなくイラストにもこの松明が描かれています。『ビックリマン大教典』では、ネロクィーンが凍りついた魔偶ファイヤーを開放したことで、魔性般若パワーが誕生したとされています。サタンマリアの誕生前夜を描いた裏書に、ネロを生んだ炎が文字と絵の両方で入っているわけです。
魔肖ネロンの魔炎ヘアー
6聖球を手にしたサタンマリアは、すべてを焼き尽くす炎のカーテンを生む「魔炎ヘアー」を持っています。ルーツ伝の魔肖ネロンの燃え上がる髪も、このサタンマリアの魔炎ヘアーを思わせます。ネロ因子が、さまざまな因子を取り込んで強い肉体を求める中で、サタンマリアの因子も取り込んでいたのかもしれません。
アニメ『祝(ハピ☆ラキ)!ビックリマン』の氷ミコ
ひかり伝の時代を舞台にしたアニメでは、氷ミコは真黒域の新人女幹部として登場します。未来から来たスーパーデビルは、サタンマリアのルーツである氷ミコを見つけ出し、その体にサタンマリアの魂を憑依させました。この姿は「氷ミコ マリア化Ver.」としてシールにもなっています。氷ミコはその後、過去を振り切って悪魔の翼を解放し、主人公ゲンキたちの仲間になりました。
令和のサタンマリア
2023年放送のアニメ『ビックリメン』では、謎の多いキャラクター・マリスの正体がサタンマリアだったことが第9話で明かされました。マリスがサタンマリアのシールで合神(変身)した姿が「マリア」で、声優は日笠陽子さんが担当しています。
参考文献
©小学館『ビックリマン大教典』『ビックリマン超特集2』
コロコロオンライン「ビックリマン伝説シール誕生秘話 第16回」
コロコロオンライン「ビックリマン伝説シール誕生秘話 第17回」
コロコロオンライン「ビックリマン伝説シール誕生秘話 第28回」
© LOTTE/ビックリマンプロジェクト

コメント