ビックリマン第1弾は、第1次聖魔大戦がすでに終わった後の世界から始まります。天使の住む天聖界と悪魔の住む天魔界はすでに分かれ、最初の大戦も決着していました。では、第1弾より前には何があったのか。その始まりは、源層界にさかのぼります。

源層界──超聖神のもとで始まった物語
物語の出発点は、源層界と呼ばれる世界です。聖神が暮らす最も古い世界で、許された者しか入ることができません。この源層界を治めていたのが、すべてを創り出した神・超聖神です。
ただし超聖神は、姿も正体もはっきりとは描かれない存在です。

超聖神のもとには、二人の若い女神が仕えていたとされます。古代の源層界にある「聖(セント)ランド」と呼ばれる小さな世界で、ともに超聖神の寵愛を受けていた、火の女神ナーディと水の女神メディー。のちの聖神ナディアと異聖メディアです。


メディアの追放と、聖神ナディアの誕生
源層界の物語を大きく動かしたのが、二人の女神の対立です。
対立のきっかけは、二人のゼウスをどちらが創造するかでした。超聖神がゼウスの創造を命じたのは、ナディア。争いに敗れたメディアは心に深い傷を負い、源層界を離れて、曼聖羅という新しい世界を築きます。傷ついて泣くメディアをなぐさめたのが、古代神・創聖使たちでした。創聖使は、この頃からメディアの味方だったのです。

こうした源層界の歴史は、21弾のブラックゼウスと創聖使の裏書から明らかになりました。21弾のヘッドシールの裏面は、イラスト部分をつなげると一続きの絵巻物になります。
TVアニメ『新ビックリマン』では、二人の別離が別の形で描かれました。水の女神メディーは超聖神の愛を受け、蓮の花のつぼみに宿る我が子(のちのオリン姫)を授かりました。ところが、ナーディが守る「命の実」が、聖火山の噴火で絶滅の危機に陥ります。噴火を鎮めるにはメディーの聖水が必要でしたが、聖水を渡せば我が子が助かりません。メディーは我が子を選び、その行為が超聖神の怒りに触れて、源層界を追われることになりました。

なお、シールの裏書で追放に触れているのは、ブラックゼウス外伝の「始祖ジュラの反乱」(外伝-02)のウワサ欄にある「聖神と仲違いした異聖は源層界追放とか?!」程度で、詳しい理由までは語られていません。資料によっては、細部の描かれ方にも違いがあります(補足メモ1)。
こうしてメディアは源層界を去り、流層の彼方にある水と蓮の世界・曼聖羅を治めることになります。聖梵ミロクたち創聖巡師や、創聖使と呼ばれる6人の古代神を従えました。そしてナディアは、聖神として源層界を任されました。


表層界の創造とヘブンシティ
源層界を任された聖神ナディアは、次々と新しい世界を創造していきます。まず小さな世界・ヘブンシティを創って野聖エルサMをヘッドに据え、次に12人の新界王(カーネルダース)が治める、心臓を模した世界・ハートタンクを創りました。そして最後に、さらに大きな世界・表層界を創りあげます。第1弾以降、天使と悪魔が戦いを繰り広げる舞台となる世界です。

その表層界のプロトタイプとして作られたとされるのが、ヘブンシティです。源層紀から存在する最も古い天使で、聖神の直属の部下でもあるヘブン士が暮らしています。12弾で天使たちの助っ人として現れた野聖エルサMも、「野聖ヘブン神」として聖神の命を受けて動く存在でした。

ナディアは表層界の統治をシャーマンカーンと始祖ジュラに任せました。表層界は争いのない平和な世界で、天使も悪魔もお守りも、ここで繁栄していきます。
源層界の悪魔・魔スタリオスの封印
古代の源層界では、これとは別の出来事も起きていました。超魔獣・魔スタリオスが聖神ナディアと戦って敗れ、古聖紐による聖束を施されて、パワーを封印されたとされます。魔スタリオスは右腕を切り落とされ、「魔スターP」にパワーダウンさせられました。部下のゴードン師も拘束されています。こうして封じられた姿が、12弾のヘッド・魔スターPです。
シール裏書で、魔スターPは「ゴードン神」と紹介され、ウワサ欄には「魔牙を封じている古聖紐が切れると大変事が!」とあります。切り落とされた右腕は、魔スターPのライバルにあたる天使ヘッド・野聖エルサMの「キングフット聖棒」の先端に取り付けられました。17弾では封印が解け、本来の魔スタリオスとしての姿を現します。



ロッテ公式サイトの「ビックリマン伝説10」も「魔紀元前、聖神と戦い敗れ」封印されたとしています。この「聖神」は聖神ナディアのことで、封じたのは超聖神ではなくナディアとして扱っています。
聖と魔が分かれるより前から、源層界には悪魔が存在していた。このことは、後で見る「聖魔分裂」の意味を考えるうえでも大切になります。
光と闇の双子のゼウス
聖神ナディアは、光と闇、二人のゼウスを生み出しました。光のゼウスがスーパーゼウス、闇のゼウスがのちのブラックゼウスです。

源層界の長・聖神ナディアは次世代のリーダーとして光と闇の双子次神子を誕生させた!未来のSゼウスとBゼウスなのだ!!
双子次神子の誕生(スーパーゼウス外伝 外伝-01)裏書
二人は表層界の光と影を統べるために生み出された、ともいわれています。ナディアは自分の杖から2人のゼウスを生み出しました。
ちなみに、その様子は創聖使の一人・エウリピデボンがのぞいていたとされています。

その後、双子はシャーマンカーンと始祖ジュラに託されました。シャーマンカーンは聖なる識者として秀でた若き天使で、スーパーゼウスの育ての親として知られています。

ブラックゼウス外伝の始祖ジュラの裏面の絵では、ハートの付いた杖の横で、シャーマンカーンとみられる人物と始祖ジュラが、赤子の入った球を一つずつ抱えています。ハートの杖は、聖神ナディアが手にしている杖と同じ形です。ナディアが杖から双子を生んだことを思えば、この杖はナディアその人を示すものと読めます。

『ビックリマンシール完全百科』などの解説でも、スーパーゼウスはシャーマンカーンに、ブラックゼウスは始祖ジュラに託されたとされており、H-4の絵はこの説明と一致します。本記事では、多数の資料が一致するこの「双子はカーンとジュラにそれぞれ託された」という流れを採ります。ただしブラックゼウスは、赤子のうちにジュラに取り込まれました。実際に育ったのは、カーンのもとのスーパーゼウスだけです。
始祖ジュラは、なぜ狂ったのか
平和だった世界を揺るがしたのが、始祖ジュラです。

突如として悪心が芽生えた始祖ジュラに魔が差す?!双子次神子の片割を飲み込み悪魔主へ大変貌!悪魔と天使は大分裂!!
ブラックゼウス 始祖ジュラの反乱(ブラックゼウス外伝 外伝-02)裏書
悪心を宿したジュラは闇のゼウスを強奪して飲み込み、その理力を得て表層界を制圧しようとしたともいわれます。これをきっかけに、聖と魔が分裂しました。
ブラックゼウス外伝が示した「狂乱」の手がかり
なぜジュラは、闇のゼウスを飲み込んだのか。外伝-02は「突如として悪心が芽生えた」「魔が差す?!」と書くだけで、理由ははっきりさせていません。手がかりになるのは、同じブラックゼウス外伝の始祖ジュラ(H-4)です。
闇次神子を飲込み聖魔分裂させた狂乱魔祖王!第一次聖魔大戦でSゼウスに敗れ(以下略)
闇次神子のウワサ…聖神と異聖の仲違いが聖魔分裂要因とか?!
始祖ジュラ(ブラックゼウス外伝 H-4)裏書
ナディアとメディアの確執が聖魔の戦いの背景にあること自体は、外伝で初めて示されたものではありません。アニメでも、二人の別離と確執がすべての引き金として描かれています。
外伝のシールが示したのは、その確執と、始祖ジュラの狂乱と聖魔の分裂という物語の起点との結びつきです。先に見た「始祖ジュラの反乱」(外伝-02)の裏面も、超聖神とみられるシルエットと聖神ナディア、稲妻のような亀裂をはさんで顔を覆う異聖メディアとみられる人物を描いています。ジュラの反乱を描いたシールに、二人の女神の決裂が重ねられているのです。

注目したいのは、双子の項でも見たH-4の裏面の絵です。ナディアのものとみられるハートの杖、球を抱えるカーン、そして同じく球を抱える始祖ジュラ。並んだ3つのうち、ジュラの頭にだけ一本の矢が刺さっています。その矢には車輪のような輪が付いています。この輪と同じ形の紋は、異聖メディアの頭上にも浮かんでいます。そしてメディアの武器は「曼作弓」と「異聖矢」。異星メディサの裏面には、曼作弓で異聖矢を放つメディアの姿が描かれています。

文字では「聖神と異聖の仲違い」を分裂の要因としてほのめかし、絵では曼聖羅の矢が、双子の片方を抱えたジュラを射抜いている。
この絵はジュラの反乱が起きる瞬間を描いたものと見ることができます。ジュラの狂乱は、源層界を追われた異聖メディアの側から放たれた力によるものだったと読めます。ただし、矢を射たのがメディア本人なのか、配下の誰かなのかは描かれていません。公式もあくまで「〜とか?!」と疑問形にとどめています(補足メモ5)。
『コロコロコミック』1989年9月号には、さらに踏み込んだ解説もあります。悪(曼聖羅側)の心を持つジュラに闇のゼウスが渡ったのは、創聖使が暗躍したため。もし2人のゼウスが両方ともカーンに託されていたら、聖魔の分裂は起きなかった。だから創聖使こそ聖魔大戦の本当の責任者だとして、「聖魔分裂は創聖使のワナ」と見出しを付けています。

「聖魔分裂」は天使と悪魔の誕生ではない
ここでいう聖魔の分裂は、天使と悪魔という種族が生まれたことを指すものではありません。分裂の前の表層界では、天使も悪魔もお守りも平和に暮らしていました。魔スタリオスや魔胎伝ノアのように、分裂より前から存在していた悪魔もいます。
では、世界を二つに分けたのは誰だったのか。それは、聖神ナディアでした。
きっかけを作ったのは始祖ジュラですが、世界を断ち割ったのは、ジュラの愚挙に怒った聖神ナディア自身です。スーパーゼウス外伝の「聖神ナディアの怒り」(外伝-03)には、その怒りの姿が描かれています。

『ビックリマン大教典』のシャーマンカーンの解読メモでは、この流れがもう少し細かく描かれています。ジュラの事件をきっかけに、表層界はカーンたち天使の一派と、ジュラの悪魔派に分かれました。これが「天使・悪魔分裂の紀元」とされています。やがて二派が対立するようになると、怒った聖神ナディアが、天使の住む世界を天聖界、悪魔の住む世界を天魔界として二分しました。このとき表層界の破片が集まって、お守りの住む天地球が生まれたとされています。
分裂によって起きたのは、ともに暮らしていた表層界が二つに分かれたことです。天使は天聖界、悪魔は天魔界で暮らし、お守りは、天使も悪魔もその場所を知らないとされる天地球で暮らすことになりました。第1弾より前から存在していた悪魔たちについては、資料編でまとめています。

第1次聖魔大戦──若きスーパーゼウスの勝利
聖と魔の分裂は、そのまま戦いへと発展します。第1次聖魔大戦です。
スーパーゼウス外伝の「第一次聖魔大戦」(外伝-07)によると、悪魔ヘッド・始祖ジュラは悪魔軍団を率いて天聖界に攻め込みました。

『ビックリマン大教典』のシャーマンカーンの解読メモによると、天魔界の長となったジュラはたびたび天聖界へ攻め込み、天聖界にとっては長く苦しい戦いが続きました。その間、シャーマンカーンは幼いスーパーゼウスに厳しい修行を課します。やがて戦いの場に出たスーパーゼウスが悪魔を次々と蹴散らし、ジュラとの一騎打ちに至ったのです。
この戦いで、始祖ジュラはスーパーゼウスに敗れました。ただし、ジュラは滅びたわけではなく、長い眠りにつきます。外伝-07のウワサ欄にも「敗れたジュラは永き冬眠状態に陥ったとか?!」とあります。そのため天魔界の活動は止まりました。
スーパーゼウス、天聖界のヘッドへ
天使たちは第一次聖魔大戦での活躍に敬意を表しゼウスに平伏した。天聖界の絶対的指導者ヘッドとして即位したのだ!!
天聖界ヘッド即位(スーパーゼウス外伝 外伝-08)裏書
大戦での活躍によって、スーパーゼウスは天聖界の頂点に立ちました。同じシールのウワサ欄には「教育係カーンはゼウスの参謀になったとか?!」とあります。第1弾で「全能の神」と紹介されたスーパーゼウスには、すでに魔祖王を退け、天聖界のヘッドに即位した経歴があったことになります。ただ、勝利の代償も大きく、大戦で天聖界は荒廃し、次界の創造を目指すことになったとも伝えられています。

そして第1弾へ──2つの影を残して
第1弾より前の物語を並べ直すと、表に見える歴史の裏で、二つの影が動いていたことが見えてきます。

一つは曼聖羅です。源層界を追われた異聖メディアの側から放たれた矢が、始祖ジュラを狂わせ、聖と魔を分裂させた。ブラックゼウス外伝の裏面には、そう読める絵が残されています。闇のゼウスをジュラの手に渡したのも、創聖使だとされています。しかしながら、表層界では異聖メディアと曼聖羅の存在を知る者はいなかったとされています。
もう一つはダークマターです。源層紀より前から破断層の奥底に潜み、のちにスーパーデビルを生むことになる魔性暗黒ゾーンを作り上げていました。ただし第1弾の時点では、この闇はまだ表に出ておらず、その存在を知る者もいません(資料編)。
どちらについても、公式がはっきり語っているのは一部だけです。ただ、どちらも第1弾以降の物語に深く関わっていきます。
こうして、第1弾の時代が幕を開けます。天聖界ではスーパーゼウスがヘッドとして君臨し、天魔界では始祖ジュラが眠りについたまま。その裏では、二つの影が息を潜めていました。
第1弾と第2弾で登場したヘッドは、スーパーゼウスとシャーマンカーン。どちらも天使側です。悪魔側に初めてヘッドが現れるのは、3弾のスーパーデビルから。第1弾で天使と戦っている悪魔たちは、盟主を失った天魔界の悪魔たちです。束ねるヘッドが不在だったため、新たなヘッドが求められていたとされています。



ここから先の物語は「ビックリマンシールの歴史・ストーリー・歴代ヘッドまとめ」へ続きます。
資料編:第1弾より前から生きていたヘッドたち
第1弾より後に登場したヘッドの中には、物語の上では第1弾よりずっと前から存在していたキャラクターが少なくありません。魔胎伝ノアのように、古代源層紀から存在していたとされるヘッドもいます。
| ヘッド | 登場 | 第1弾より前の姿 |
|---|---|---|
| シャーマンカーン | 2弾 | 古代源層紀からの天使ヘッド。始祖ジュラとともに表層界を治め、スーパーゼウスを育てた |
| 始祖ジュラ | 6弾 | 魔紀元前より蘇生した魔祖王。カーンとともに表層界を治めたが、闇のゼウスを飲み込み、聖魔分裂のきっかけを作った |
| 魔胎伝ノア | 10弾 | 魔紀元前より悪球を生み続ける魔増妃 |
| 魔スターP | 12弾 | 遥か昔に敗れ、古聖紐で超魔力を封じられた |
| 野聖エルサM | 12弾 | 聖神の命を受けて動く野聖ヘブン神 |
| 聖梵ミロクら創聖巡師 | 12〜15弾 | 曼聖羅で異聖メディアに仕える |
| 聖神ナディア | 14弾 | 源層界を治める聖神。双子のゼウスの生みの親。ジュラの愚挙に怒り、表層界を断ち割った |
| 黎元老守 | 15弾 | 源層崩断期より天地球を見守る老守 |
| 異聖メディア | 16弾 | 源層界を追われ、曼聖羅を治める異聖神 |
| 古聖長ヘブダヤ | 16弾 | ヘブンシティとともに描かれる古聖の長 |
| 創聖使(6人) | 21弾 | 異聖メディアのために暗躍する古代神 |
| ダークマター | 22弾 | 源層紀より前から、破断層の奥底に潜んでいた |
魔胎伝ノア──魔紀元前から悪魔を生み続ける母
10弾の裏書は「魔紀元前より悪球を生み続ける魔増妃!」。魔狂期と呼ばれる時期を迎えると、悪魔の詰まった悪球を生むとされていました。5弾のヘッド・サタンマリアが生まれた「悪和合球」も、ノアが生んだ悪球の一つです。第1弾より前の存在が、第1弾以降の物語を動かすヘッドを生んでいたことになります。


創聖使──異聖メディアのために動く6人の古代神
パーミンダロス、カーボメロス、エウリピデボン、ミレトシルル、オルドトス、カンブディアス。21弾でヘッドとして登場した6人です。エウリピデボンは、のちにゴーストアリババの誕生に深く関わっていたともいわれています(騎神アリババの進化と闇落ち末路)。
シールで活躍するのは第1弾よりずっと後ですが、アニメでは、源層紀以前から存在し、超聖神とともに世界を創造したともいわれる古代の神々とされました。






ダークマター──誰にも知られず潜んでいた闇
22弾の裏書は「源層大魔性ブラック祖!」。ダークマターは源層紀より前から、破断層に眠るGアトラクターズの体内を拠点に暗躍していたとされます。あらゆる時代の悪魔に影響を与えながら、すべての時空につながる破断層の奥底に潜んでいたため、その存在は誰にも知られていなかったといいます。


3弾で登場するスーパーデビルは、魔性暗黒ゾーンから生まれた悪魔ヘッドです。その魔性暗黒ゾーンを作り上げ、スーパーデビルを誕生させたのがダークマターだとされています。
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補足メモ
1. メディアが源層界を去った理由、資料ごとの描かれ方
『コロコロコミック』1989年9月号の解説では、ゼウスの創造をめぐる争いにナディアが選ばれ、敗れたメディアが心に傷を負って源層界を離れたとされています。ここでは「追放」ではなく、メディアが自ら去った形です。アニメでは、メディーが聖水を渡さず、命の実を助けなかったことが追放の理由とされています。『ビックリマン大教典』でも、メディアが源層界を追われた理由は「いかなる理由からか」とされ、明かされていません。また、ロッテ公式サイトの「ビックリマン伝説7」BMヒストリーでは、メディアは「パワーを持ちすぎ」たために源層界から追放されたと書かれています。
2. 「超聖神」という名前
旧シールの裏書で語られる「聖神」は、基本的に聖神ナディアを指します。「超聖神」という呼び名は旧シールの裏書には出てきませんが、『ビックリマンシール大百科』(1989年)や『ビックリマンシール大全集』(1990年)には、すでにその名が見られます。アニメでは超聖神として登場しますが、シルエットのみで、正体には最後まで触れられませんでした。
3. 「魔紀元前」「源層崩断期」「源層紀前」
始祖ジュラと魔胎伝ノアの裏書にある「魔紀元前」、黎元老守の裏書にある「源層崩断期」、『ビックリマン大教典』がダークマターの説明で使う「源層紀前」は、いずれも第1弾より前の古い時代を指す言葉です。ただし、これらが同じ時期を指すのかどうかは、資料からは確定できません。なお、『ビックリマンシール完全百科』(1988年)の年表では、「魔紀元」は聖魔分裂以降の時代として置かれています。
4. 曼聖羅を温暖な地に変えていたナディア
アニメでは、追放されたメディアの行く先は、もともと極寒と荒廃の地だったとされています。そこを温暖な地に変えたのは、メディアを案じたナディアでした。ナディアはそのために力を使い果たし、老婆の姿になったと描かれています。メディアがこの真実を知り、二人が和解するのは、第1弾よりずっと後のことです。
5. 始祖ジュラを射た矢と創聖使
ジュラの頭に刺さった矢を、誰が射たのかを明記した資料は見当たりません。ブラックゼウス外伝の裏面に描かれているのは、曼聖羅の紋が付いた矢までです。一方、創聖使がジュラに闇のゼウスを渡したことは、『コロコロコミック』1989年9月号の解説がはっきり書いています。アニメでも、創聖使が何の目的で動いているのかは最後まで謎のままとされました。
6. ダークマターP魔との関係
「ひかり伝」シリーズには、ダークマターP魔という存在が登場します。『ビックリマン大教典』は、その口の中に見える目がダークマターの仮面の奥の目とよく似ているとしつつ、二人が同一の存在なのかは謎としています。
参考文献
- 『コロコロコミック』1989年9月号「源層界のなぞ解明!!」(小学館)
- 『ビックリマンシール完全百科』(小学館、1988年)
- 『ビックリマンシール大百科』(小学館、1989年)
- 『ビックリマンシール大全集』(小学館、1990年)
- 『ビックリマン大教典』(小学館、2006年)
- 『超完本ビックリマン』(小学館、コロコロ×ビックリマン30周年記念復刻大増刊)
- 「ビックリマン スーパーゼウス外伝」(ロッテ)
- 「ビックリマン ブラックゼウス外伝」(ロッテ)
- 『ビックリマン大事典』(ニンテンドーDS)
- コロコロオンライン「ビックリマン伝説シール誕生秘話」(小学館)
- ロッテ公式サイト「ビックリマン伝説7」BMヒストリー第2章
- ロッテ公式サイト「ビックリマン伝説10」BMヒストリー第2章

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