株式会社Code and DESIGNは2026年10月13日、レトロゲーム向けエミュレーターアプリ「emu(エミュー)」の配信開始を発表しました。ファミコンやスーパーファミコン、PlayStation、セガサターンなど17種類のゲームシステムに対応し、一部の2人用ゲームではインターネットを利用したオンライン対戦も可能です。
17種類のゲームシステムに対応
「emu」は、利用者が用意したゲームデータを読み込み、異なるゲーム機のソフトを1つのアプリで管理・プレイできるエミュレーターです。
対応しているのは、1980年代のファミコンやマスターシステムから、1990年代のPlayStation、NINTENDO 64、さらに2000年代のゲーム機までの17種類です。


| メーカー・分類 | 対応ゲームシステム |
|---|---|
| 任天堂系 | ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイ/ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンス、NINTENDO 64、ニンテンドー ゲームキューブ |
| PlayStation系 | PlayStation、PlayStation 2、PSP |
| セガ系 | メガドライブ、マスターシステム、ゲームギア、セガサターン |
| その他 | PCエンジン、ネオジオポケット/カラー、ワンダースワン/カラー、Xbox |
ゲームボーイとゲームボーイカラーなどは、まとめて1つの対応システムとして数えられています。
取り込んだゲームは共通ライブラリに登録され、ゲーム機ごとの絞り込みや検索、お気に入り登録、プレイ履歴から選択できます。
ファミコンやスーファミなど8機種でオンライン対戦に対応
「emu」の特徴の1つが、離れた場所にいる相手と2人用ゲームを遊べるオンライン対戦機能です。
対象となるゲームシステムは次の8種類です。
- ファミコン
- スーパーファミコン
- PlayStation
- セガサターン
- NINTENDO 64
- メガドライブ
- マスターシステム
- PCエンジン
利用方法は、一方のプレイヤーがホストとなって参加コードを発行し、もう一方がコードを入力する方式です。iPhone同士のほか、対応するMac版「emu」との対戦にも対応しています。
ただし、対象機種のすべてのゲームがオンライン対戦できるわけではありません。対応状況はアプリ内のオンライン対戦画面で確認する必要があります。
セーブ機能やゲームコントローラーにも対応
iPhone版では、画面上に表示されるタッチ操作用ボタンのほか、iOS対応のBluetooth・USBゲームコントローラーも利用できます。
クイックセーブ・ロード、自動保存にも対応しています。また、一部のゲームでは操作を少し前の状態に戻せる巻き戻し機能も使用できます。
当時のゲーム機では利用できなかったセーブや巻き戻しの機能を使える点は、過去のゲームを遊び直すうえでの違いです。ただし、機能の対応状況はゲームや機種によって異なります。
配信価格と利用条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| App Store掲載名 | エミュー:レトロゲームエミュレーター |
| 対応端末 | iPhone |
| 必要OS | iOS 17.0以降 |
| 価格 | 無料 |
| 広告非表示 | 800円(買い切りのアプリ内課金) |
| 操作方法 | タッチ操作、対応Bluetooth・USBコントローラー |
| 開発元 | 株式会社Code and DESIGN |
無料版では開発元のアプリを案内するバナーが表示され、インターネット接続が必要です。
また、Apple Silicon搭載Mac向けには、別アプリとしてMac版「emu」も配信されています。Mac版は1,000円の買い切りで、macOS 14以降とM1以降のチップが必要です。
ダウンロード先
80年代・90年代のレトロゲームとの関係
1980年代から1990年代は、家庭用ゲーム機が8ビットから16ビットへ、さらにCD-ROMや3Dグラフィックスを採用したゲーム機へと進化した時代です。1983年のファミコン、1988年のメガドライブ、1990年のスーパーファミコン、1994年のPlayStationとセガサターンなど、現在ではレトロゲームとして親しまれている数多くのゲーム機が登場しました。
また、1989年発売のゲームボーイをはじめ、携帯型ゲーム機も普及しました。「emu」は、こうした据え置き型と携帯型のレトロゲーム機に幅広く対応しています。
メーカーや世代の異なるレトロゲームを1つのアプリで管理できるため、ファミコン時代の2DゲームからPlayStationやセガサターン時代の3Dゲームまで、当時のゲームの変化を振り返ることができます。
利用前に確認しておきたい点
「emu」をインストールしただけでは、昔のゲームをすぐに遊べるわけではありません。
ファミコンやスーパーファミコンなどのカセットソフトを遊ぶ場合は、手持ちのカセットから専用の機器を使って「ROM(ロム)」と呼ばれるゲームデータを読み出す必要があります。この作業は一般に「ROMの吸い出し」と呼ばれ、カセットの中身をデータファイルとして保存するものです。
CD-ROMやDVD-ROMなどのディスクを使用するゲームでは、対応するディスクイメージという形式のデータを用意します。
また、一部のゲーム機では「BIOS(バイオス)」と呼ばれるプログラムも必要です。BIOSはゲーム機の起動や基本的な動作を制御するもので、PlayStationやセガサターンなどを再現する際に使用します。
ゲームデータやBIOSはアプリに付属していません。いずれも著作権などの権利や法令を守って用意する必要があり、ゲームソフトを所有していても、無条件に複製が認められるわけではありません。
また、ゲームキューブ、PlayStation 2、Xbox、セガサターンについては、開発元が実験的な対応と説明しています。動作速度や互換性はゲームタイトルと端末によって異なり、すべてのソフトが正常に動作することを保証するものではありません。
なお、2026年10月13日付のプレスリリースではiPhone・iPad版と案内されていますが、App Storeの対応表示はiPhoneのみとなっています。公式サイトでもiPadは現在非対応と記載されているため、利用する端末には注意が必要です。
出典:
株式会社Code and DESIGN「無料・オンライン対戦対応のエミュレーター『emu』、iPhone・iPad版をリリース」
「emu」公式サイト
Apple App Store「エミュー:レトロゲームエミュレーター」
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