日曜朝のアニメ枠は、にテレビ朝日(系列)が確立した時間帯です。当時の子どもたちにとって、日曜8時台にテレビをつけるのは週末の習慣でした。
その枠は世代交代を繰り返しながら今も続いており、「日曜朝=アニメの時間」という感覚は40年以上変わっていません。
はテレビ朝日(系列)の1枠に作品が順番に交代する形が基本でした。に入るとフジテレビ・テレビ東京系列も同時間帯に参入し、3局が並んで日曜朝を編成する形になっていきます。
日曜朝アニメ 年表(1984年〜1999年)
1980年代
| とんがり帽子のメモル | |
| はーいステップジュン | |
| メイプルタウン物語 | |
| 新メイプルタウン物語 パームタウン編 | |
| ビックリマン | |
| 新ビックリマン |
1990年代
| まじかる☆タルるートくん | |
| スーパービックリマン | |
| GS美神 極楽大作戦!! 蒼き伝説シュート! | |
| ママレード・ボーイ | |
| 空想科学世界ガリバーボーイ ご近所物語 | |
| ゲゲゲの鬼太郎(第4シリーズ) 花より男子 | |
| 夢のクレヨン王国 | |
| ひみつのアッコちゃん(第3作) 魔法のステージ ファンシーララ ガサラキ | |
| おジャ魔女どれみ デジモンアドベンチャー それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ ぐるぐるタウンはなまるくん |
80年代はテレビ朝日1局、90年代から複数局へ
の日曜朝アニメはテレビ朝日(系列)の1枠が中心で、東映動画(現・東映アニメーション)と朝日放送が制作を担い続けました。
この局・制作会社の組み合わせが固定されていたことで、作品が入れ替わりながらも枠としての継続性が保たれていました。改編は1月終了・2月開始のサイクルが基本で、前作の最終回翌週に次作が始まるバトンタッチ型が定着しています。
に入るとフジテレビが日曜9時台にアニメ枠を設け、テレビ東京系列も参入します。テレビ朝日1局が担っていた日曜朝のアニメ需要を、複数局が分担する形に移行した時期です。
時間帯はおおむね8〜9時台ですが、地域の系列局によって15〜30分前後することがあります。
| 局 | 日曜朝枠の目安 | 参入時期 |
|---|---|---|
| テレビ朝日(系列) | 8時台前後 | 〜 |
| フジテレビ | 9時台前後 | 〜 |
| テレビ東京系列 | 8〜9時台 | 〜 |
1980年代の日曜朝アニメ
テレビ朝日1枠体制の成り立ち
の日曜朝枠を支えたのは、テレビ朝日・朝日放送・東映動画の制作ラインです。東映動画はから少女向けアニメを手がけてきた実績があり、日曜朝の女児向け枠はその延長線上に位置していました。
局・制作会社・スポンサーの三者関係が安定していたため、作品が変わっても枠の性格は維持され続けました。
女児向け路線とジャンルシフト
のとんがり帽子のメモルからの新メイプルタウン物語 パームタウン編まで、テレビ朝日の日曜朝枠は一貫して女児向けの動物・ファンタジー路線でした。穏やかな世界観と教育的なテーマが、日曜朝という時間帯のファミリー視聴に適していたためです。
この流れを大きく変えたのがスタートのビックリマンです。ロッテのシール付き菓子「ビックリマンチョコ」との連動で社会現象を起こしていた原作を、アニメ化することで男児・ファミリー層の取り込みに成功しました。
それまでの女児向け路線からの転換は、日曜朝の視聴者層を広げる意味でも枠の歴史における転換点でした。
続編の新ビックリマン()まで枠を占有したことで、玩具・菓子との連動型アニメという形式が日曜朝に定着するきっかけにもなっています。
主要作品
とんがり帽子のメモル()
小さな妖精メモルと人間の少女マリーの交流を描いた作品。原作のない東映動画オリジナルで、朝日放送との共同制作体制で生まれました。この枠の原型を作った作品として位置づけられます。
メイプルタウン物語()
動物たちが暮らす牧歌的な世界を舞台にした作品で、欧米のぬいぐるみ玩具「ポーセリン・アニマルズ」との連動商品も展開されました。翌年の続編『パームタウン編』まで合わせると約2年間枠を維持し、前半の女児向け路線を象徴する作品です。
ビックリマン()
から爆発的なブームを起こしていたビックリマンチョコのシール世界をアニメ化。悪魔VS天使の神話的な世界観がそのままアニメに移植され、シールとアニメが互いに参照し合う構造で放送期間中も熱狂が続きました。それまでの女児向け路線を完全に塗り替え、男児・ファミリーへと視聴者層が拡大しています。
各作品の詳細は【1980年代】日曜朝アニメ一覧にまとめています。
1990年代の日曜朝アニメ
フジテレビ・テレビ東京系列が参入した背景
前半、フジテレビは日曜9時台にアニメ枠を確保します。当時フジテレビは東映動画との制作関係を持っており、テレビ朝日枠とは別ルートで日曜朝のアニメ需要を取りにいく動きが生まれました。の蒼き伝説シュート!、のゲゲゲの鬼太郎(第4シリーズ)、のデジモンアドベンチャーと、フジテレビ枠は毎回性格の異なる男の子向け作品を編成しています。
この枠はその後『金色のガッシュベル!!』、そして現在へ続く『ワンピース』や『ドラゴンボール(改・超)』といった、「熱血・バトル・友情」を描く王道枠としてのDNAを確固たるものにしました。
テレビ東京系列はに参入し、バンダイビジュアル・スタジオぴえろなどとの連携による玩具連動型作品を中心に編成しました。魔法のステージ ファンシーララ()やぐるぐるタウンはなまるくん()など、テレビ東京系列らしい玩具・キャラクター展開との連動が特徴です。
局ごとのジャンル個性
の日曜朝は、3局がそれぞれ異なる方向性で編成していました。
テレビ朝日枠はまじかる☆タルるートくん・GS美神・ママレード・ボーイ・ご近所物語・花より男子と少年誌・少女誌原作の青春・ラブコメ路線が続き、原作ファン層の獲得に重きを置いていました。
フジテレビ枠はサッカー・妖怪・デジタルペットとジャンルが毎回大きく変わり、時代のトレンドに乗った作品選びが目立ちます。
テレビ東京系列は比較的低年齢向けの玩具連動作品で固め、キャラクタービジネスとの連動を軸にしていました。
90年代末の2作品と2000年代への接続
末に登場したおジャ魔女どれみ(・テレビ朝日)とデジモンアドベンチャー(・フジテレビ)は、どちらもの日曜朝を大きく動かす作品です。
おジャ魔女どれみはシリーズがまで続き、その後継枠にふたりはプリキュアが入ることで現在まで続くプリキュアシリーズが始まります。
デジモンアドベンチャーはフジテレビ枠でシリーズ化が続き、の男児向け日曜朝アニメの定番になっていきました。
主要作品
まじかる☆タルるートくん()
江川達也の少年ジャンプ原作をアニメ化。主人公の少年が使い魔のタルるートと繰り広げるドタバタ劇で、ギャグと少年漫画的な熱さが同居した作品です。テレビ朝日枠がの女児向け路線から離れ、少年誌原作を取り込むようになった初期の作品として位置づけられます。87話・約2年間の放送はその後の少年誌原作路線の足がかりになりました。
GS美神 極楽大作戦!!()
椎名高志の少年サンデー原作をアニメ化。霊能力を持つ美女・ゴーストスイーパー美神と助手の横島忠夫が心霊現象に挑む、ホラーとラブコメが混在した作品です。少年誌原作でありながら女性主人公を前面に出した構成が、前半のテレビ朝日枠における新しい路線を示した1本でした。
ママレード・ボーイ()
吉住渉の少女マーガレット原作をアニメ化。両親同士が再婚したことで義兄弟になった2人の恋愛を描いたラブコメで、複雑な家族関係という当時としては新鮮な設定が話題になりました。76話・約1年半の放送で少女漫画原作のアニメとして高い支持を集め、テレビ朝日枠の少女誌原作路線を定着させた作品のひとつです。
おジャ魔女どれみ()
東映アニメーションと朝日放送が制作した完全オリジナル作品。魔女見習いの少女どれみと仲間たちの成長を丁寧に描き、からまで4シリーズが続きました。テレビ朝日枠がの女児向け路線に回帰しながら、より現代的な女の子像を提示した作品で、この枠をのふたりはプリキュアへ橋渡しした点で現在まで続く日曜朝の流れを決定づけています。
デジモンアドベンチャー()
バンダイのデジタルモンスター玩具を原作にフジテレビで放送。デジタルペットブームが落ち着いた後も「パートナーと共に成長する」という物語の骨格がアニメとして独立した支持を集め、54話完結後もシリーズが継続しました。フジテレビ日曜朝枠のを牽引する柱となり、00年代の男児向け日曜朝アニメを象徴する作品です。
各作品の詳細は【1990年代】日曜朝アニメ一覧にまとめています。
よくある質問
日曜朝アニメは何時から放送していたの?
テレビ朝日系列では8:30前後の1枠が基本です。地域の系列局によって15〜30分前後することがあります。以降は複数局が同時間帯に編成するようになりました。
なぜ80年代はテレビ朝日の作品が多いの?
は日曜朝のアニメ枠がテレビ朝日(系列)に集約されていたためです。テレビ朝日・朝日放送・東映動画の制作ラインが固定されており、フジテレビ・テレビ東京が日曜朝に定番枠を持つのは以降です。
改編はいつ行われていたの?
女児向けアニメ枠は1月終了・2月開始のサイクルが中心でした。4月改編の作品もあり、10月改編は少数派です。
地方では放送時間が違ったの?
系列局のローカル番組の兼ね合いでキー局より15〜30分ずれる場合や、週遅れ放送になるケースがありました。上記の時間帯はキー局(東京)基準の目安です。



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