「Zガンダム」は面白いけれど、複雑すぎる?
「宇宙世紀シリーズを見直したいけど、Zガンダムの全50話はさすがに長い……」 「昔見たけれど、結局誰と誰がどう敵対していたのか、いまいち頭に入っていない」
そんな悩みを持つガンダムファンに朗報です。放送開始40周年を迎えた『機動戦士Zガンダム』。2025年10月に発売されたムック本『【完全保存版】機動戦士Zガンダム大解剖』(サンエイムック)は、まさにその「複雑さ」や「長さ」といったモヤモヤを解消してくれる一冊でした。
今回は、実際に読んで感じた「ここがすごい!」というポイントと、なぜ本作が「完全保存版」と呼ぶにふさわしいのかをレビューします。
1. 「三つ巴」の複雑な戦況がスッキリわかる!
『Zガンダム』といえば、エゥーゴ、ティターンズ、アクシズという三勢力の入り乱れる展開が魅力であり、同時に最大の難所でもあります。
本書の白眉は、各組織の説明と敵対組織との関係の解説が驚くほど簡潔で分かりやすいこと。「なぜ戦っているのか」「今の勢力図はどうなっているのか」がクリアになるため、ストーリーの骨子を瞬時に理解できます。
また、ファンなら誰もが苦戦したであろう**「人間関係がやや面倒な主要キャラクターたち」の人物相関図**も掲載。誰が誰に矢印(感情や敵意)を向けているのかが一目瞭然で、カミーユを取り巻く複雑なドラマも整理して読み解けます。
「移動マップ」で物語の解像度が爆上がり
個人的に感動したのが、各話解説に「マップ」がついている点です。 テキストのあらすじだけでなく、カミーユたちが宇宙や地球のどこをどう移動したのかが視覚化されています。
ガンダムシリーズは基本的にカタカナ文字の場所を移動するので「今、どこで何してるんだ??」という視聴中の混乱が解消されます。全50話の長い移動を俯瞰できるのは、本書ならではの大きなポイントです。

2. 設定資料集レベルのMS情報がアツい
モビルスーツ(MS)の紹介ページも、ただのカタログではありません。メカニック好き、設定好きの心をくすぐる情報が満載です。
開発拠点がわかる地図:MS開発に特化したコラムとして、「どこの拠点でどのMSが開発されたか」が地図上で示されています。アナハイム・エレクトロニクスの裏事情や連邦の配置戦略まで見えてきます。

本編未登場の派生機を網羅:マニア垂涎の「百式改」や「ガンダムMk-III」といった、映像本編には出ない派生モビルスーツまでしっかり紹介されています。

設定資料集からの情報掲載:一部の解説には公式の設定資料集からの情報も盛り込まれており、メカ好きも納得の深掘り具合。

3. 全50話観る時間がない人の「最強の時短ツール」
この本の最大の価値は、全50話という長い映像を観なくても、全話のストーリーダイジェストでZガンダムという作品を把握できるという点に尽きます。
私自身、ストーリーがよくわってないこともあり過去にアニメを3回ほど全話視聴しましたが、まあ長いこと長いこと。。
最近のアニメでは全50話なんて少ないから時間的ハードル高いのではないでしょうか。
なので
- 昔観たけど内容を忘れてしまった人
- ストーリーがなんだかよくわからなかった人(←私)
- 最近GQuuuuuuXでガンダムにハマり、宇宙世紀を最初から追いたいが50話は重いと感じている人
こういった方には、自信を持っておすすめできます。
総評:40周年の節目に、Zガンダムを理解し直す“最短最適”の一冊
本書の価値は「Zガンダムを理解する壁」を確実に下げてくれる点に尽きます。ちょうど放映40周年というタイミングで、改めてZという作品の全体像を整理したい人には、まさにうってつけの内容です。
・難解と言われがちなストーリー理解に実用レベルで役立つ
・全50話を見返さなくても、Z の全体像を把握できる
・視聴経験があるのに内容が頭に入っていない人でも再整理できる
・これから宇宙世紀を観始めたいが、50話は重いという層にも最適
組織解説、全ストーリーダイジェスト、MSとキャラの説明、MS開発の背景コラム……
“必要な情報が全部入り”で、読み物としても資料としてもバランスが良い構成です。
まさにタイトル通りの「完全保存版」。
Zガンダムの世界に迷わず入りたい人に、強く薦められる一冊でした。
おまけ
モビルスーツやその他メカのより細かい設定を知りたい場合、Newtypeからでた別冊で「ニュータイプ100%コレクション」という設定資料集がオススメです!古いですがZガンダムは復刻版がでたのでわりと中古でも見かけます。


©創通・サンライズ

コメント