今なお多くのファンを魅了するビックリマンシール。その魅力は、個性的なデザインのキャラクターやキラキラしたヘッドシールだけでなく、緻密に練られた壮大なストーリーもまた魅力の一つじゃないでしょうか?
私も子供時代には集めてましたが、当時ストーリーは意味不明でした。わからない上になんだか怖かった思い出のほうが強いです。ゴーストアリババとか。。
改めてストーリーを追いかけてみると、最新2023年5月販売の第36弾まで続いておりまだ完結はしていないようです。
1992年3月発売の第31弾でビックリマンシールの販売はいったん終了しており、ストーリーもそこで区切りがつけられていますが、所々で主要キャラクターや舞台の変更といった区切りが存在します。大まかに分けると以下のようになります。
- 次界争奪編(1弾〜19弾)
- マルコ編(20弾〜25弾)
- パンゲラクシー編(26弾〜31弾)
- ジオ界編(超元祖31弾、超元祖32弾)
- 宙魔界・宙聖界(33弾〜36弾)
そこで今回は1985年〜1992年の間に販売された第1弾〜31弾、「次界争奪編」から「パンゲラクシー編」までを時系列でストーリーと各歴代の主なヘッドシールを超ざっくりと解説いたします。
次界争奪編(1弾〜19弾)
第1弾
『悪魔VS天使』
世界が二分される起点。始祖ジュラの横暴に対し、シャーマンカーンが鍛え上げたスーパーゼウスが天使軍を束ねる。三すくみの型が確立。
第1弾ヘッド
第2弾
『つかの間の平和』
次神子を取り込んだ始祖ジュラと再激突。修行を終えたスーパーゼウスが勝利し、一時的な平穏が訪れる。
第2弾ヘッド
第3弾
『知将スーパーデビル』
その平和も長く続かなかった。新たなヘッド出現を望む悪魔達の祈りに応えるようにスーパーデビルが出現。「偽神」作戦とブラック戒律で天聖界を撹乱。
第3弾ヘッド
第4弾
『次界を求めて』
悪魔達の攻撃により天聖界は荒廃。「次界」創造計画が発動。若き創生ヘッド「聖フェニックス」が若神子7人と共に次界を求め旅立つ。
第4弾ヘッド
第5弾
『天魔界の次界創造主』
悪魔も同様に次界を求め始める。「魔胎伝ノア」が「サタンマリア」を生み出す。サタンマリアが天聖界の老天使から6聖球を強奪し増力。
第5弾ヘッド
第6弾
『眠りより目覚めし者』
「始祖ジュラ」が復活。天使側は聖卵計画で対抗。敗れた始祖ジュラの体内から影の次神子「ブラックゼウス」誕生。
第6弾ヘッド
第7弾
『天神皇ヘラクライスト』
12天使の理力を注いだ聖ボット「ヘラクライスト」が完成。理力の均衡に苦戦するがブラックゼウスを辛くも撃退。次界を目指す若神子たちは天聖界の西に界への入り口「天聖門」を発見。しかし、強力なバリアがはられていた。ここで聖ボットヘラクライストが命をかけてこのバリアを破壊。
第7弾ヘッド
第8弾
『魔偶王の猛襲』
天聖門が開いたとき、天魔界が幻・暗・重・底・邪・迷の6魔極のエネルギーを注入して生み出した「魔肖ネロ」が若神子たちを攻撃。魔性般若パワーで天聖界に壊滅級の被害を与えるが、魔肖ネロは自らの力に耐え切れずネロ魔身に戻り自滅。
第8弾ヘッド
第9弾
『無縁ゾーン突破』
聖フェニックスと神帝達は次界へ向けて出発。天聖門の向こう側は次界ではなく、無縁ゾーンと呼ばれる天使の理力がききにくい厳しいエリアだったが、突然源層界から聖神ナディアの「聖神パシー」を受け聖フェニックスがヘッドロココへパワーアップ。ヤマト王子たち若神子たちも、それぞれの次界アーチ天使と合身することで神帝(ヤマト神帝、アリババ神帝など7神帝)へと変身。無縁ゾーンを突破するが、アリババ神帝が魔穴に消える。
第9弾ヘッド
第10弾
『魔増妃の最期』
ヘッドロココ達は悪球エリアに到着。サタンマリアの母親、「魔胎伝ノア」と対決し撃破。悪球エリアを突破。
第10弾ヘッド
第11弾
『巨魔霊アリババ』
ヘッドロココ達は「次界門」に到着。サタンマリアが「ワンダーマリア」にパワーアップしアリババを「ゴーストアリババ」に変えて神帝と対決させる。天使側大苦戦するが突如「創聖巡師・聖梵ミロク」の聖弾流によりアリババ神帝復活。
第11弾ヘッド
第12弾
『螺エリア決戦』
次界前最終関門「螺エリア」に到着。強力な悪魔「魔スターP」とその手下「ゴードン師」と呼ばれる悪魔たちがワンダーマリアにより封印を解かれる。魔スターPとゴードン師を聖神の命により源層界からの使者「野聖エルサM」が加勢して退け、螺エリアは消滅。聖典がヤマトに託される。
第12弾ヘッド
第13弾
『次界第1エリア<次動ネブラ>』
聖戦士軍はついに次界の第1エリア「次動ネブラ」に到達。直後にヘッドロココが聖輝体として消滅し、その光を浴びたヤマト神帝がヤマト爆神へと進化し、新リーダーに。次動ネブラはマリアに操られたダークヘラと、悪魔要塞の頂に立つ魔覇ドラゴットに支配されていましたが、ヤマト爆神がこれを打破。また、第三勢力の曼聖羅「聖梵ムガル」も出現し、次界争奪戦が激化。
第13弾ヘッド
第14弾
『魔幻型を停止せよ!』
次動ネブラに侵入した神帝たちを待ち受けていたのは、悪魔軍の拠点「魔幻モデル」。ヤマト爆神が単独で内部へ踏み込むが、そこには魔祭司 魔魂プタゴラトン が待ち受けており、ヤマト爆神に魔魂を注入して悪魔化しようとする。 神帝たちはヘッドロココからの導き(パイル星など)を受けて駆けつけ、アローエンジェルはストライク天使へ、照光子は烈神照光へとパワーアップしてヤマト爆神を救出。 その後、デカネロンが復活し、魔幻モデルも含めた戦いが起きるが、最終的に魔幻モデルは破壊され、次動ネブラは聖域化される。
第14弾ヘッド
第15弾
『次界第2エリア<智道(ウィズダムベルト)>』
次界第2エリア「智道」に到着。待ち構えていた「魔統ゴモランジェロ」に苦戦するが、天地球の主「古聖長ヘブダヤ」が現われ神帝達はパワーアップ!魔統ゴモランジェロを撃退。一方その頃3人の創聖巡師、聖被膜化変化。怪奇ミロク、怪奇ムガル、怪奇インカが次界第3エリアに第2曼聖羅の建設をはかる。 創聖巡師、次界第3エリアに、絶対壁建設、次界に第2曼聖羅の建設をはかる。
第15弾ヘッド
第16弾
『次界第3エリア<無次元(フリーディメンション)>』
次界第3エリア『無次元』に到着。聖神ナディアと愛然かぐやの力によりヘッドロココがアンドロココとして復活! 曼聖羅の建造を阻止!天使達はここに聖フラダイスを作り移住。
第16弾ヘッド
第17弾
『次界第4エリア<天蓋瀑布(キャナピキャタラクト)>』
第4エリア「天蓋瀑布」に到着。戦いを繰り広げていた常キッソスと魔君ポセイドスに魔紀元神器が飛来し融合しフュジョンキッドスへ。魔スターPの封印を解き共に久遠域へ飛翔。
第17弾ヘッド
第18弾
『さらば七神帝!』
スーパーデビルがセントフラダイスを攻撃しているスキにを突いてワンダーマリアがスーパーデビルを倒す。暴走した天蓋瀑布が聖フラダイスへ。出現した「虹層球(レインボール)」を破壊すべく神帝が理球と共に身を捧げ、久遠域へ続く「アーチ道」誕生し天使軍は聖魔最終決戦へ向かう!
第18弾ヘッド
第19弾
『聖魔和合の宴』
次界の最深部「久遠域」での最終決戦。悪魔軍の内紛で傷ついたワンダーマリアは、現れたラファエロココの壮聖光に触れ、聖心に目覚めてシヴァマリアとして転生。二人は共闘してスーパーデビルを打ち破り、ついに聖魔の和合が成就。和合は、融合体ファジー・マリアロココ(Fuzzy MR.)によって象徴的に表現される。長かった次界争奪はここに大団円を迎え、新たな時代を担う次代の少年、「ピア・マルコ」が誕生する。
第19弾ヘッド
マルコ編(20弾〜25弾)
第20弾
聖魔の和合後、次界は平和を取り戻したかに見えたが、やがて滅亡の危機が訪れる。実は、これまでの聖魔の戦争は、聖神ナディアが、後に現れる強大な敵との戦いに備え、天使たちを成長させるために意図的に起こしたものであった。 次代の主人公マルコたちは、次界を救う鍵を握る「聖石(セントジュエル)」を探す旅に出る。舞台となるハートタンクでは、聖神ナディアの使途が支配し、同時に異聖メディアも侵略を始めていた。
第20弾の主なヘッド
- アウグス子’s/辰統一世/申る伯
第21弾
「創聖師」の陰謀により、非流層(通常の領域の外)で眠っていたブラックゼウスが蘇る。彼は「若魔祖王」として増力され、次代の力を得たマルコらも抗うが、その圧倒的な力に太刀打ちできず、力の衝突で発生した破断層に落ちてしまう。
第21弾の主なヘッド
- 若魔祖王ブラックゼウス(B・Z・H)/オルドトス
第22弾
破断層を抜けて辿り着いたのは、ダークマターが支配する領域「大ポリニア」。ここでベイギャルズは囚われ、理力を奪われてしまう。しかしその最中、神帝の因子が覚醒し、ベイギャルズのひとりが「GD(ギャルジャー)」へと変身。辛くも脱出に成功する。
第22弾の主なヘッド
- ダークマター/P・M・F・G(ギャルジャー系)
第23弾
ダークマターは奪ったベイギャルズの理力を次代サイキュロスに注ぎ込み、ルーツ(根源)を覚醒させて魔王子「ドラキュロス」を誕生させる。一方、マルコは聖ランドで若きナディアとメディアの加護を受けてパワーアップし、再び立ち上がって大ポリニアを離脱する。
第23弾の主なヘッド
- 主要
- ドラキュロス/サン・マルコ
第24弾
聖神ナディアと異聖メディアは和解し、マルコはついに聖石を手に入れる。その力で「新河系(エリア)」を統合し平和を築こうとするが、ダークマターは魔王子ドラキュロスを生み出し、闇の勢力・エズフィトが新たな敵として立ちはだかる。
第24弾の主なヘッド
- 主要
- アレキサンマルコ/内裏ネイロス/内裏クレオクス妃
第25弾
マルコたちはエズフィトへ向かうため天空の門を開き、「アクア層」という異次元の層に突入。そこで迎え撃つのは、古魔魚族という刺客たち。戦いの最中、ドラキュロスを追っていたマルコは行方不明となってしまう。この戦いの終わりに、ヤマトJやオズ・アクアTといった、後のパンゲ編の主役となる新キャラクターが次代として登場。
第25弾の主なヘッド
- ヤマトJ/オズ・アクアT
パンゲラクシー編(26弾〜31弾)
第26弾
マルコ行方不明後、シルエッシュに導かれ、ヤマトJとギャルジャー5は「水仙域(ダファドルーム)」へたどり着く。そこでは、アーチ天使の子孫により若神子のルーツメモリーが継承され、ヤマトJとギャルジャー5はパンゲアクターへ転生。真の次界「パンゲラクシー」を目指す旅が始まる。
第26弾の主なヘッド
- ジャーニ・ヤマト/マーチ・牛若/メイ・ダンジャック
第27弾
パンゲリングの衝突により、惑星パンゲラクシーは「6つの大層」に分裂。パンゲアクターたちは各層へ降り立ちますが、大層の主たちが彼らの支配を目論み、探索を阻みます。新たな戦いが6つの属性の領域で繰り広げられる。
第27弾の主なヘッド
- 異星メディサ/水の大層シーゲル ほか
第28弾
惑星パンゲラクシーの各大層に降り立ったパンゲアクターたち。フッドとピーターは、火の大層と土の大層の主に捕らえられ、魔泥や炎の洗礼を受けて悪魔化(クライシスフッド、バンプピーターなどに変貌)。さらに、「創聖師(そうせいし)」の力により、「デューク・アリババ」が魔界君主として誕生。これにより、かつての若神子の因子を持つパンゲアクター同士が聖と魔に完全に分断され、仲間内での凄惨な戦いが始まる。
第28弾の主なヘッド
- クライシスフッド/デューク・アリババ
第29弾
悪魔化しなかったヤマト(ヤマトJ)、牛若、ダンジャックのパンゲアクターたちは、増力アイテムを受け取って戦備を整える。惑星パンゲラクシーのアトランチン中核に、決戦の舞台となる聖塔が出現。聖石烈隊はヤマトたちを、石魔戦隊はデューク・アリババ率いる悪魔軍をそれぞれ聖塔にと導き、聖魔究極戦が本格的に開戦。
第29弾の主なヘッド
- ヤマトチェンジ/ダンジャック・チャンジ
第30弾
パンゲアクターたちのもとに、かつて神帝(若神子)のライバルだった悪魔の因子を受け継ぐ新生ヘッドたちが応援として合流します。天使・悪魔双方の総戦力が、惑星パンゲラクシーの中核に位置する聖塔(アトランチン中核)を目指して集結。一方、敵のデューク・アリババは天使たちを次々と打ち倒し、その力を肥大化。聖魔究極戦の最終局面が始まる。
第30弾の主なヘッド
- 八聖オロチ/超弁慶/大真臣/魔矢神/化魔王フック/魚聖臣
第31弾
八聖オロチは「超聖光」を受けて「スサノオロ士」に変貌。彼は魔界君主デューク・アリババ を含む悪魔勢力を打ち破り、アトランチン中核の秘宝の力で新たなる世界を創造。 アレキサンマルコは「ソルマルコ(太陽)」へと変化。聖魔の対立を超越した天地創造の伝説が成就され物語はいったんここで完結。
※一部流通記録は1992年4月(地域差・告知差の可能性)。
第31弾の主なヘッド
- スサノオロ士/タイタン弁慶/大聖ユーラ/魔彗ハレーシャーク/フックダイルD/シーラドン帝
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(C)ロッテ/ビックリマンプロジェクト
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